「ベルギーで恐怖のサッカー観戦」Jan Breydelstadion, Belgium
前日に財布を盗まれた僕は、いじけてホテルに閉じこもろうと思っていたのですが、この感じ(完全に個人的なスリ被害経験から)だともうベルギーに来ることはなさそうだし、なんだか負けたような気がしたので当初から予定していたサッカー観戦に行ってまいりました。一眼のカメラを持っていくのが怖かったので、今回は全てiphoneでの撮影になります…
スリについて詳細は僕のFacebook(https://www.facebook.com/kazuma.kawauchi.9?fref=nf&pnref=story)にて笑
片道一時間半の道のり
今回も下調べなしの状態で勝負しようとしていたのですが、僕が行こうとしていた試合をよくよく調べてみると、近くだと思っていたスタジアムがなんと片道1時間半。ベルギーは他の国に比べて電車が複雑でどうなることかと思いましたが、なんとかチケットを購入することに成功。ちなみにブリュッセルの中心地から電車で往復12ユーロ(26歳以上は15ユーロ)でした。
最寄りの駅に着いてから、さらにバスに乗って約10分。ようやく到着!
チケット
僕がスタジアムに着いたのはキックオフの30分前。スタジアムの前にあるバーには既に人がごった返していました。
グッズショップの隣にチケット売り場を発見。実はこの時僕はまだチケットを持っていません。観れるかどうかもわからない状態で1時間半をかけて観にくるあたりがバカですが、無事購入することができました。60ユーロとちょっと高めですが、「高くない?」って言ったら食い気味に「当日券だからね」と言われて為す術なしでした。正論。
サッカー専用スタジアム
喫煙者でごった返すゲートから中に入ると、迫力のスタジアムがありました。この瞬間がたまりません。
今回僕が観戦したのはJan Breydelstadion(ヤン・ブレイデルスタディオン)で行われた、Club Brugge vs Genkの試合。Genkは以前鈴木隆行選手が所属していたチームです。
Club Bruggeは今季ベルギーリーグの首位を走るチームで、Jan Breydelstadionは同チームのホームスタジアムです。
現在FIFAランク1位のベルギーですが、国内リーグのレベルは未知数。情報もあまりなかったので、僕が見た感想と特筆すべきことを書いていこうと思います。
試合前のパフォーマンス
比較的良い席で見ることができました。小さなスタジアムですが、客席はアウェイ席を除いてほぼ満席。特質すべきは、試合前に行われる多くのパフォーマンスでした。
とにかく試合前の盛り上がり方が他の国よりも激しい!ガンガン音楽が流れている中で、レジェンド(多分)的な人がセンターサークルで客席を煽ったり、子供たちが踊ったり、You'll Never walk aloneの合唱もありました。また、ユースチームがなんかの大会で優勝したらしく、選手たちがメダルをかけてピッチを一周していました。試合前からテンションあげるなー!と思っていたら、試合開始から終了まで一貫してうるさかったです。
サポーターのやかましさ
言葉のチョイスがあっているのかはわかりませんが、とにかく観客全員が興奮状態で試合観戦をします。またイギリスやスペインとは違った騒がしさで、なんというか、やかましい。
一階席の客席の前には「前に出て文句言うゾーン」(筆者命名)が設置され、判定に対する文句や、得点が入った時にそのゾーンに出て感情を露わにします。審判に対する文句の言い方はとにかく汚い。前まで出て中指を立てながらブーイング。相手選手がボールを持っただけでブーイングをするし、選手がボールを持っただけでものすごい歓声が沸きます。その「やから」感は他国以上でした。
試合のレベル
そんなサポーターに影響されてか、選手たちもなんだか落ち着きのないプレーを繰り返している印象でした。ボールを持とうもんなら「早くせめろ!」と言わんばかりの歓声が聞こえてきますし、それに選手たちが合わせてしまい、簡単なミスを繰り返します。選手が倒れる度に罵声が浴びせられるので、審判も笛を吹かざるをえない状況。
試合は3−1でホームチームが勝利し、サポーターも喜びを爆発させていました!
後頭部に当たる
客席一つ一つに、名前はわかりませんがパンパンなるこれが置かれていて、これを叩きながら応援する人も多かったです。女子バレー的なノリでしょうか。
これが後頭部に当たるのです。僕の後ろの席は可愛い少年だったのですが、少年と棒を組み合わせたら大変なことになるのは、日本も外国も同じのようです。
後ろの少年が仮におじさんだったら文句を言っているレベルで当たっていましたが、これも一つの思い出として、心の中に収めておきましょう。
怯えながらも
一度スリに遭うと、とても恐ろしいのです。大げさではなく、常に誰かに狙われているような感覚なのです。そんな状況だったので、行くか行かないかギリギリまで迷いましたが、結果的には無事に観戦を終えることができて、本当に行ってよかったと思います。他の国とはまた違う雰囲気もあり、とても勉強になりました!
ベルギー・ブリュッセルの街の雰囲気や、人々の行動を見ていると、なかなかのくせ者ぞろいだと感じます。クラクションはめちゃめちゃ鳴らすし、店員は決まって無愛想だし、値段ぼったぐるし、財布スルし。
よく言えばそのダイナミックな感じが、サッカーの応援の仕方にも表れていました。
ただ、僕がたまたまそう感じただけかもしれないので、皆さんも是非行って確かめてみてください。その時は必ず、財布とケータイをパスポートは内ポケットに入れておきましょう。
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