同じ場所で

久しぶりに文章を書く気になった。

ここ数日は日記すら書く気にならず、日々何かしらを文章として残している僕にとってはすごく珍しい状況だったのかもしれない。

これまで長年住んでいたはずなのに、これまでとは違う景色が日本に広がっている。自分の「内側」が変化すると、自分の「外側」に影響を与えるのだということを、ここまで感じたことはこれまでなかったのかもしれない。これから外国に 住めば住むほど、年をとればとるほど、東京や日本という国が違った見え方をするのだろうと思う。

同じ場所で違う何かを感じたら、それは変化だと思う。きっと、良い変化。

周りの人間の僕を見る目も、明らかに変化があった。10ヶ月前と今では、良い意味でも悪い意味でも、僕を見る周りの目が全く変わっている。その変化を自分で見極めて、距離を置く人とは距離を置き、近づくべき人をしっかり見分ける必要がある。自分がまず、何かしらの土俵に立つことが出来たと感じている今、より内面と向き合い、自分の価値観で物事を観察し、YESかNOかを主張できる人間になりたいと改めて思う。

もうしばらく、僕は日本に居ようと思う。

またアルゼンチンに戻るときに、猛烈なエネルギーを持っていけるように、今は何か別のことが必要だと感じている。

何も計画のない状態で書きはじめた文章は、安っぽい自己啓発書のようになってしまったけど、今の精神状態で自分が書ける文章はこの程度なんだと思う。

でもこれは今の僕だから問題ない。どんなに安っぽくても、自分が書いている文章だから、そうれはそれで受け入れよう。将来安っぽい男にならないように。