「山々に囲まれたトレーニング施設」Athletic club, Bilbao

この日は金曜日。どのカテゴリーもトレーニングを行わないという今日は、人影が少ない。それがまた、神秘的な雰囲気を作り出している。


|山々に囲まれた

なんとも神秘的なこの場所は、スペイン・バスク地方にあるアスレティック・ビルバオのトレーニング施設だ。このチームは、いわゆる外国人をチーム内に取り入れないという特殊なチームで、スペインの中でもバスク人だけで構成されている。それでいてリーガ・エスパニョーラに所属しているわけだから、とんでもない「育成の成果」を上げているというわけだ。外から選手を取らないということは、育てる以外に強さを保つ方法はない。

この敷地内には、大小合わせて数えるのが億劫なほどのグランドが存在している。育成からトップチーム、レディースすべてのカテゴリーがこの場所で日々トレーニングを行い、試合を行っている。ちなみにサッカーの総合施設を作ったのは、ACミランに続き2番目らしい。


レディース


この日はたまたま翌日ここでレディースの試合が行われることもあり、トレーニングが行われていた。終始自由な、ゆるいトレーニングがスペイン人らしい。シュート練習から始まり、最後はセットプレーの確認をしてトレーニングを終える。選手は20人前後、スタッフは少なくとも6人はいるだろうか。女性が1人で、その他は男性だ。

スペインのレディースサッカーは、バルセロナ、アトレティコ、そしてアスレティックの3強みたいだ。確かに、すごくうまい。

とにかく皆、楽しそうにサッカーをしていた。こんなに自然豊かな、素晴らしい環境の中でプレーができる彼女たちを、羨ましく思う。


明らかにアジア人の僕が

明らかにアジア人の僕が、ローカルな試合やトレーニングを凝視していると、それはそれは物珍しそうに、終始ジロジロ見られることになる。他にトレーニングを見ている人がいない。最初はすごく嫌だったけど、もう慣れてしまった。

サッカーの現場に日本人が居て何が悪い?と、そう言ってやりたいけど、今の所そうは言えない。ヨーロッパと日本では、サッカーにかける情熱の違いが大きすぎる。

いつか日本人がヨーロッパでも当たり前のように指導をして、サッカーに関わる日が来た時は、どやどやして試合やトレーニングを見てやろうと思う。


僕は、その日が来ると信じている。無理矢理。

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