50年後のFOOTBALL


近い将来

ロボットが人間を越すだろうと言われている。というか、幾つかの分野に関しては、もうすでに人間の手に届かないところまで行っている。

人間がやらなければならない仕事がどんどん減っていき、いつか全滅する日が来るのだろうか。

サッカー人間としては、まずAI(人工知能)に仕事を奪われることはない、と思っていた。ロボットには選手の感情を動かすことは出来ないだろうし、思わぬアクシデントに対応できないだろうし、そもそもサッカーというスポーツにロボットは似合わない。と、思っていた。

しかし、そうでもなさそうなのだ。


データ

近年のフットボール界にとって、「データ」はなくてはならない存在となった。今では選手のフィジカルコンディションから、パスの本数、走った場所、そして相手の細かいデータ、全てが数値化され、全てが目に見える形で手に入るようになった。一昔前であれば、勝っていたはずの試合を思わぬ出来事で負けることが多々あっただろうけど、今はその可能性が半分以下になった。試合前に選手のコンディションを数字で見ることが出来るし、相手のPKを蹴る方向だって予想がつく。

「データ」ということに関しては、問答無用で人間には到底かなわない。

人間の記憶や、経験、感覚には限界やミスが発生するけど、ロボットにはそれがない。永遠にデータを溜め込み、 数十年前のデータを遡って分析ができるようになるだろう。

現時点で人間が勝っているのは、そのデータの「使い方」である。人間が戦術を決め、どのデータを参考にし、どのように試合を進めていくかは人間が決めることができるし、人間の方が優れているに決まっている。

ただ、それがいつかAIにも可能になったら?そんなことありえないと、誰が断念できるのだろうか。


ロボットが選手に勝つ日

加えて、どうやらサッカー選手にロボットが勝つ日が来るかもしれない。

現在ロボット研究の世界では、毎年ロボットサッカーのワールドカップが開かれているらしい。50年後にサッカーで人間を越す、らしい。今はまだボールに素早く反応することも、まともにボールを蹴ることも出来ないらしいけど、徐々にできることは増えている。ロボット間でコミュニケーションをとって、状況を把握することだってできる。

将棋のプロに、AIが勝つ時代だ。サッカーの世界もいつAIに越されるかわからない。

どうやら科学は50年で大幅に進化をするらしく、飛行機が出来たのも構想から50年後だったそうだ。誰が空を飛べることを、50年前から信じただろうか。


歴史は繰り返す

僕はこれから、サッカーは昔のように、エンターテイメント性が増してくるんじゃないかと思っている。歴史は繰り返すし、いわゆる「古いサッカー」が美しさを増す日はそう遠くない。だって、強いチームを作るのは誰にでも出来るようになるのかもしれないのだから。

それにしても、もしこれ以上全てが数値化されるようになったら、僕はサッカーに飽きてしまいそうだ。


50年後も、変わらずサッカーに興奮しているといいのだが。


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