ぼくらの民主主義なんだぜ
久しぶりに、こういう文章が書きたいなあ〜と思えるような本と出会うことができた。
文字にするというのは良いことだと思わせてくれるような、そんな本。
『ぼくらの民主主義なんだぜ』という本は、難しすぎず、簡単すぎず、なおかつ書いている人の人情が見えるような本だ。ビジネス書ではこういう文章はまず見ないし、小説にもない。コラムというものは、こういうもののことを言うんだなという、お手本のような本。それでいて、触れている内容は社会的な問題だし、人を名指して批判した内容も少なくない。でも多分、人を傷付けない。その絶妙なバランスが、素人には真似の出来ない文章。ただ知識があっても書けないし、ただ人情があっても書けないし、ただ文章が上手でも書くことが出来ない。
いつか年配になった時、ぼくはああいう文章が書きたい。そのためには、人生を生きることが必要だ。
さて、無事生きてアルゼンチンに着いてから、数日が経った。家に帰ったら3つの靴と、サンダルと、バスタオルが盗まれていた。そりゃそうだよなってのと、家の中に置いておいたというのが僕を油断させた。ああ、人のものを盗むやつなんて…と日本だったら思うけど、それもこの国では仕方のないことなのかもしれない。お金がない人も必死に生きているし、ぼくなんて、盗人からしたらただの金持ちのボンクラだ。大事なものは、ちゃんと自分で守っとけよ、ボンクラ。ちなみにこのボンクラは、お金がない。
二つ目の試練は、金が下ろせない。なぜだかは不明。今まで使えていたカードが急に使えなくなった。お店では使えるのに、ATMでは使えない。現金が手に入らないのは、どうしよう。一つ手はあるけれど、また一つ暮らしが不便になるなあ。
人は、どこにいるかでこんなに変わってしまう。そんなものだ。
良かったことと言えば、スペイン語が明らかに上達していることだ。言葉が前よりもスラスラ出てくる。つくづく、学習には「忘却」というフェーズが必要なのだ。日本にいたことで、一定期間スペイン語から離れてみると、もう一度近寄った時にこれまで蓄積していた学習が一気に形となった。これは新しい発見だ。今年は、もっと語学を頑張れそう。
今、しんどくないと言われたらしんどいし、死ぬほどしんどいかって言われたら、死ぬほどしんどいってのは僕みたいな人がいうセリフではないと思う。何もかもが幸せで満たされているかと言われればノーだから、いつかそんな日々を迎えられるように、今を一生懸命生きるしかない。
このブログは自分が将来読んだ時にほくそ笑む為だけに書いている。5年後の俺どうだ?笑って読んでるか?
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